元看護師長
「ゆりやっこ」のお座敷



「もしも自分が病気になったら?@」


今回からこのコラムを書かせていただきます「ゆりやっこ」と申します。週1回程度記事を書いていきますので気軽に読んで下さいね!

 皆さん、今朝のお目覚めは如何ですか?困っている事、悩んでいる事はありませんか??一人で悩まず仲間に打ち明けましょう。

 皆さんの中にも、新人の頃、慣れない環境や勤務の中で体調を崩されて寝込んだ体験をお持ちの方がいらっしゃるのでは??では、もう少し具体的な状況設定でいきましょうか。

ある日突然、難病であると告げられたり、完治の見込みがないなどのいわゆる慢性疾患を告知されたシーンを想定して下さい。病気をした時に手に負えないくらいの我儘になったり、痛い痛いとやや大袈裟に騒ぎたてたり、医者・看護師・教師とこの3つの職業を持つ人が病人になったら本当に大変だと言うことをよく聞きませんか??

 はい・・・、実際にその通り!!ま〜た、何を根拠にそんなデタラメをおっしゃいますか!いえいえ、本当にそうなのですわ〜。かく言う私も、ある難病におかされたのがかれこれ8年前。約2年の入院生活と自宅療養を余儀なくされた時がありました。病棟で一番我儘で手のかかる患者だったことは紛れもない事実です。なぜ専門職たる看護師が??

 そうなんですよね。入院時、病室に案内されて、これからの説明を受け、病棟の案内をして頂き、もう、私が看護師だと言うことは既にこの段階で病棟中に知れてますから、みんな「この方はか・ん・ご・し!!」みたいな変な視線が。新人さんに至っては、いちおう、先輩看護師ともなるキャリアの患者を相手にする訳ですから、妙におどおど緊張をしているのがありありと伝わってきたり・・・。

しまいには、同室の隣ベッドや向かいのベッドにいるおばちゃん患者にまで、「看護婦さんのお仕事って大変よね〜!」と、それは偉いね!とお褒めの言葉なのか、激務で体壊したとでも思われて同情されてるのか、これまた何と解釈してよいのやら。

 こんな初日から始まり、いよいよストレスは限界を10としたらこの段階で既に7まで達する訳なのです。いよいよ治療が開始され、自身の闘病生活に突入すると、もう、体はきついはー、人間関係の煩わしさは入院先でまで新たにこしらえてしまってるわー、もう悲鳴をあげたくなるのが本音。

ストレスが9に達すると、おかまいなく、我儘言いたい放題に豹変!まあ、病院自体、ともすれば勝手知ったる我が屋みたいなもんではありませんか?我がの職場的な、妙な錯覚に陥るんです。
おまけに医学的知識があるもんだから尚の事、性質が悪いったらありゃしない!

 でも、心の中では我儘本領発揮をした後にごめんね・・・と懺悔してるのです。遅いですか??だったら初めからしなければいいじゃないって???

 いえいえ、ここを理解してあげて欲しいのです。この仕事を持つ者が入院生活や闘病生活を送るストレスって、最初っから「私は看護師」と言う鎧をかぶり、捨てきれないまま生きているのですから、体全体、五感全体が看護師さんですから、それ相応に一般に方よりは大きい上に、闘病生活が長くなれば長くなるほど大きいです。

 私も、自分だって24時間持続点滴をしながらモニターまで付いてトイレ歩行のみなんぞと言う状態でありながら、廊下ですっ転んだ患者を見てとっさに「大丈夫ですか?」と手を差し伸べてしまいました。途端に、私のモニターアラームがピンこらピンこら鳴って

看護師さんが慌てて駆けつけて来て、転倒した患者と私ともども、ベッドまでお連れして頂いたのですがね。おい!あんたも患者だ。
患者を助ける事ができる体じゃないだろうに!そう言う時は看護師を呼べ!後からそう気付くのです。が、とっさに「看護師」である自分が出てしまうのですね。処理しきれない感情?大きいと思います。次号へ続く・・


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